梅の自然農法の独自ノウハウ

初代梅農家の独り言

初代梅農家の独り言

龍神自然食品センター創業当時から発行している会報誌「老いも若きも」から無農薬の梅作りや自然農法にかかわるノウハウを編集掲載しています。

初代梅農家の独り言記事一覧

私は以前からずっと思っていた事があります。こうやって、自然食のおかげで健康になることができ、毎日元気で働けるのもやはり食物に気をつけているおかげ。誰でも、健康になれますし、身体が健康になれば気持ちも朗らかになって働くことが好きになりますし、体を動かす事が大そうではない。だから、健康が幸せへの道の第一歩だと思います。誰でも毎日努力しているのは幸せになる為。それなら健康になる為の努力をしようよでも、ど...

私が梅干しづくりをはじめてきっかけは郡司篤孝先生との出会いからでした。龍神村という山奥で、自然食品店をやっていた私は店番をする程も売れないので、100m四方に聞こえるベルをつけておいて、用件の人あるはそのベルを押してもらうことにして、私自身は田んぼや畑で働いているといった具合でした。店の前を通りかかった郡司先生がこんな山奥でまわりには自然がいっぱいなのに自然食品の店をするなんてよっぽどの変わり者な...

梅肉エキスはこれまで夫の友人で長いお付き合いのある南部の中松さんに加工をお願いしてきました。中松さんは昔ナタネ油をしぼっていまして、龍神でも稲のうら作にナタネを田んぼで栽培しましたので年に一回、日を決めて龍神へ上ってきていました。その交換の場が納屋でした。中松さんが加工したナタネ油はすばらしく、本当のナタネ色をしており、とろりとねばく天ぷらを揚げると衣が黄色くからりとして、いつまでもべったりとはな...

田の草とりは百姓仕事の中でもきつい仕事で、毎年苦労しています。合鴨を飼った年もありました。合鴨は楽しかった。なついて私の後を行列になってよちよちあるくので、近所の評判になり、新聞、雑誌、はてはテレビ局まで取材にみえて報道されましたし、草とりも上手にやってくれました。困るのは田んぼが棚田であちらこちらに散らばっているので、田んぼを案内して私が付きっきりになることです。合鴨につきっきり他の仕事は何もで...

食は命なりとつくづく思い、安全な農業を通じて安心できる食生活を目指しています。むらさき色で淀んでいた顔色が冴えてきて、綺麗になっていくのもうれしいことでした。歯茎もピンク色に輝いてグラグラしていた歯もピシッとしてきて固いものも咬めるようになってきて夢のようでした。私は生まれつき歯が弱くて、人並みに固いものは嚙めないとあきらめていたのでした。父は五十才前に歯槽膿漏で総入歯にしましたが、私は中学の頃か...

去る8月2日、3日と料理研究家で高名な辰巳芳子先生が取材班4人と共にお越しになりました。NHKのきょうの料理やほかのテレビ出演雑誌の対談などで、みなさまおなじみでしょう。目的は「あした天気になあれ」会の発行しているニュースレターの取材であります。龍神梅の製品は無農薬・有機栽培で徹底していますが、コツコツと地道に基づいてきたことが先生の目にとまり、先般出版され好評の「辰巳芳子が薦めるぜひ取り寄せたい...

私の南北相法極意をしょうかいします。南北先生の言わんとするところは、一にも二にも大食はするなということであります。分限より多く食するということは、天に食物の借りが出来るということであり、借りあって立身出世はおぼつかなく生涯身を粉にして働き盡すことになるでしょう。又、衣食を充分にまとい、なしたき事を充分になして立身出世は望めない。望むこと事態が愚かなことだと悟るべきであります。なしたき事とは、美味贅...

拙宅では先祖の代から林業で生計をたててきましたから、梅の生産加工を始めたからといって本業は林業であり、農業であります。特に米づくり、野菜づくりは弱かった夫や私が健康になったそのもとであり、弱くて子供を産むなど夢の夢であった私が三人の子供を産み、しかも母乳で育てることが出来たことだけを取り上げてみても、生活の中で最も大切にしなければならないことであります。最近では林業の業界が不振で働いてもそれだけの...

最近、田や畑を荒し廻る動物が多くなりました。猿や猪は田んぼの稲まで食べに里に出てくるのです。いたし方なく家のまわりの田畑に電さくを張り回らせ対策をして今年は竹の子を守ることが出来ましたし、稲もやられませんでした。山の動物が里へ下りてきて人間が栽培した作物を食べる被害ということは、どういうことなのでしょうか。山の食べ物がなくなっているよほど山に食べ物が少ないとみえます。腹をすかせてあちらこちらの作物...

人間は老人になるにしたがって血液が酸性化していきます。ところがクエン酸(スッパイ味)は、血液をアルカリ性に浄化し若返らせようとするのです。そしてクエン酸は血液をアルカリ性に傾け、若返らせ健全にするばかりでなくカルシウムを体内によく吸収させる力も持っているのです。老人になると歯が抜け、爪は割れやすく骨が折れやすくなり毛は抜け、皮膚はしなびてきますが、これはみなカルシウムが不足してくるからなのです。カ...

最近気がついたことなのですが、仕事の内容とか量とかは年齢に関係がないような気がします。といいますのは、当センターに最高七十五才のおばあさんが来て、百姓仕事やら梅の仕事等を手伝ってくれています。普通なら隠居をして若い人たちの厄介になっているところでしょうが、まだまだやる気充分で仕事の出来具合が実に立派なのです。若い人を叱咤激励することは度々ですし、自分のことのように仕事の段取りを頭の中で立てていて仕...

昔から「梅はその日の難のがれ」と言って朝梅干を食べておくとその日は病気にもかからないし、災難をまぬがれるということで梅干を珍重してきました。確かに梅干には、水の毒、食物の毒、血の毒を解毒する作用があり、副作用がありませんからその働きは貴重なもので人間の免疫力をあげてくれます。最近ではO157をはじめとしていろいろな病原菌が私達の健康を脅かしております。病原菌が病気の原因ではありましょうが、同じ菌に...

今年の梅農業は豊作でした。青龍の郷に栽培している千六百本の梅の木にも沢山の梅が稔りました。苗の時から一度の消毒もせず、一握りの化学肥料もやらない梅の木にみごとに実が稔ったのです。油虫で葉が巻くこともなく、梅の木は元気に育ちました。山ですから急斜面に植えています。山のてっぺんまで堆肥を負うて梅の木一本一本に堆肥や落葉をやり、年によって違いますが、骨粉、なたね粕、魚粉、けいふん、海草のぼかし、炭の粉等...

農業を行うには雑草に感謝することが必要です。家内が「老いも若きも」を書いていますが、私はノータッチで読まないことも度々あります。私が先日から雑草に感謝しているという事を、みんなにお伝えしたらと話していました。「老いも若きも」を書かなければならないが、仕事が山積みしているので書く時間がないと家内が言いますので、今回は雑草で埋める事にしました。農業をしていて一番苦労するのは除草田の除草は手や手押し除草...

その日からアトピー体質を治したいといってあれだけ懇願しておきながら、治るという見通しがありながら、どうして出て行ったのか、と自問自答の日々が続きました。ある時、ふと立場を自分と置き換えてみたら、私だって体質改善の道をまっすぐに歩いて来たわけではないという事に気づいたのです。食欲という本能に負けてしまって自分自身がイヤになってしまったときとか、食べてはいけないもの(お菓子や肉類)が食べたくて、かくれ...

龍神梅の取り組み梅農家のこと無農薬・有機栽培で梅を生産している農家と当センターとは直接の取引です。栽培方法を当方が把握しておく必要があるからです。庭先に梅の木が三本というようなお家まで生産農家として数に入っていますから、生産農家の数は現在、三百八軒になります。不作の年になりますと、自家用とおつかいものとで使ってしまって、売る梅が無くなってしまったという生産者も居ますから、毎年そのうちから百戸から百...

十一月に来宅され、梅の栽培体験ということで梅畑の堆肥やりを手伝って下さいました。田畑健康食品㈱の社長、松田行芳さんが”やすらぎ”に載せてくださいました1ページです。味な人・味な店和歌山県龍神村といえば、どの辺りかお判りでしょうか。龍神とは雨と水を司る海の神であるが、この龍神村は山奥のその又山奥の秘境の地にあります。大阪から車で五時間もかかる僻地です。ここに、日本一安全で健康な梅干し作りの名人がおら...

梅干づくりに生きて梅干を漬けはじめたのは、食品添加物の研究で有名な故郡司篤孝先生のすすめでした。先生がご紹介くださった消費者のグループだとか、良い品を扱っていると信用ある商社が買ってくれました。商社は始めの年700㎏の注文、翌年は1トン500kg、次の年は3トンというふうに、倍々の注文でしたから拙宅の梅だけでは足りませんでした。それで積極的に有機栽培というやり方ではありませんでしたが、手入れもせず...

梅干健康法③参考文献:梅干し健康法 三橋一夫梅干は血液をアルカリ性にし、エネルギーを増進させます。梅干のすっぱさはクエン酸ですが、クエン酸は人体がカルシウムを取り入れ吸収する力を強める働きがあるのです。カルシウムを特に必要とする妊婦がすっぱいものを好むのも実は意味があったのです。クエン酸は血液をアルカリ性に傾けるのと同時に体力、活力を増進し、ビタミンを生産し血の濁りを消すから高血圧症、動脈硬化症、...

梅干に色をつけるしそは、もちろん無農薬・有機栽培でして春の彼岸ごろ畑にまきます。芽が生えそろった頃、やっと見えるような小さな虫になめたように片っ端からやられて毎年苦労してきました。結局は自生したしその苗を移植するということで事を解決してきたのですが、同じ土なのに自生したしそは虫にやられなくて、蒔いたしそが虫にやられるのはなぜだろうか、と長い間疑問に思ってきました。虫の対策として天恵緑汁といった天然...

百姓あれこれ今年は二度目の台風で私の大切な野菜たちも被害をこうむりました。大根、白菜、水菜、ほうれん草等々、まき直しを二度もしました。ということは最初から数えましたら三回ということで、さすが三回目になりましたら気温が下がってきていますから、9月上旬に蒔いたように育ってくれませんが、それでもそれなりに大きくなってくれていますから楽しみなものです。うわさでは業者の玉ねぎの苗が台風でやられてしまって不足...

梅干しをつくりはじめて梅干をつくりはじめて何年になったのだろうと指折り数えてみましたら、今年で二十二年目になっていました。いつの間にか二十二年という歳月が流れていてびっくりしました。無我夢中の二十二年でありました今も大変ですが、あの頃は先が見えなくて、右へ行ったらいいのか、左へ行けばよいのかわかりませんでした。それに低塩ということにこだわっていましたから、梅干にカビを生やして随分捨てました。無農薬...

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