紫蘇の発芽前後の害虫被害

 

 

発芽前に警戒しなければいけないのが、小鳥です。

 

鳥の名前はわかりませんが、蒔いた種を全て食べてしまう鳥がいるのです…。

 

種蒔きをしていると、気が付くといつの間にか近くの木や電線に十数羽の小鳥が止まっていて、私達がどこかに行くのを待っています。

 

ひどい時には種蒔きをしている私達の、すぐ後ろ5~6メートルくらいのところで、蒔いたばかりの種を探って食べている姿もよく見ます。

 

その姿はすごく可愛く見えるのですが、怒りを覚えます(笑)。

 

蒔いた種を食べられては発芽どころではありません。

 

ですので、一つの畝に種を蒔いて水を撒いて、寒冷紗という通気性のいい薄い生地の布で軽く覆いながら、また次の畝という感じで、一畝ずつ仕上げて行きます。

 

完成した畝は毎日観察し、土が乾きすぎないように水を撒きながら発芽を見守ります。

 

その途中で、夜間に野生の鹿が山から下りてきて、畑を横断して畝が崩されている時もあります。

 

綺麗に作った畑を崩されるのはショックです(涙)。

 

少しなら修復出来るのですが、畑一面蜂の巣の様にブスブスに踏まれているときもあります…。

 

こうなってしまった時は、修復が難しい部分も有り、踏まれた穴全部を埋めてしまうと、紫蘇の種も土深く埋めてしまうかもしれないので、仕方なしにそのままで育てて行く時もあります。

 

いろいろありながらも、天候や気温などの環境に恵まれると4、5日ほどで種に亀裂が入って芽が出てきているのを確認できます。

 

出た芽が開くと2、3mmの若葉が2枚かわいく並んで広がります。

 

 

小規模被害の黒い害虫

 

ここまで順調に育ってきてくれると、ホッとうれしい気持ちになります。ですが、うれしいのも束の間、ここから更なる苦労の始まりなのです!

 

紫蘇の種も無事に発芽してホッとしていることでしょう。

 

しかし、無農薬栽培の紫蘇には、ここから更なる苦労が待ち構えているのです。

 

芽が出て若葉が開いてきたと同時に、その葉を食べようとする虫が寄り付き始めます。

 

害虫も紫蘇が発芽するのを待ち構えているのです。

 

今のところ私達が、紫蘇の若葉を食べていると認識できている虫は2種類いて、まず極小さい三角の黒いバッタがいます。

 

このバッタの被害はそこまで大きくなく、被害が進行するスピードもあまり速くありません。

 

除去方法としても人が近づくだけでどこかに飛んで行くので、取り除いたりする手間もかからず、無農薬紫蘇栽培の自社的害虫被害の規模としては「小」です。

 

この虫の被害が出るのは紫蘇が発芽したばかりの若葉時代の時だけなので、苗が大きく育ってくると、あまり見かけ無くなります。

 

ですが油断は禁物ですね。

 

 

被害規模絶大の害虫ヨトウムシ

 

そしてもう一つ、この虫は畑仕事で野菜を作っている人や、家庭菜園をしている人を必ず一度は悩ませると言っても過言ではない虫で、ヨトウムシという芋虫のような虫が湧いてきます。

 

「あー!あの虫か!」と思った人もいるはずです。

 

このヨトウムシが紫蘇にとっても最悪な被害をもたらします。

 

被害が出始めると直径5~10㎝くらいの範囲で、出たばかりの小さい紫蘇の細い軸だけが残されて、紫蘇の葉が全部食べられて消えているという部分が出てきます。

 

ヨトウムシを甘く見てしまうと、被害の進行スピードが恐ろしく速いので、気づいた時には苗床の紫蘇が全滅させられている…という事態になりかねません。

 

そうなる前に探して除去していかなければならないのですが、探すのも手間がかかります。

 

どこにいるのかと言うと、ヨトウムシは被害が出た場所付近の土の中に数匹潜っているので、軽く指で土を掘る感じで探さなければなりません。

 

見つけることが出来れば取り除けますが、見つからなければ、毎日その食べられた部分の被害が進行していないかどうかの確認と、念のため軽く土を掘って探してみるという作業を繰り返します。

 

この害虫の対策がしづらい厄介なポイントが二つ有り、ヨトウムシは日中、畑の表面に姿を現していないという事と、被害が出るまでどこに潜んでいるかわからないという事。

 

ですので、対応するのが被害後になってしまうのです。

 

ヨトウムシの被害は言うまでも無く自社的害虫被害の規模は「絶大」です。

 

何か良い対策方法が無いのか毎年考えていますが、これといった手はまだ無く、無農薬栽培での害虫との戦いは長期戦になりそうです。

 

こういった感じで害虫に目を光らせている中、少しずつ雑草も目に付くようになってきます。

 

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