ミツバチの大量死と農薬

ミツバチの大量死の本当の理由

 

平成二十六年七月十九日の朝日新聞に 「ミツバチの大量死の原因は害虫用殺虫剤。分析で成分検出」 という記事が掲載されていました。

 

死んだミツバチを分析したところ、すべてからネオニコチノイド系を中心に、二種類以上の殺虫成分が検出されたそうです。

 

今までのウィルス説やスズメバチの襲来ではなく、カメムシ用の殺虫剤が原因の可能性が高いと、茨城県つくば市の農研機構畜産草地研究所が結論づけたとのことです。

 

これまでもハチの大量死の原因はネオ二コチノイド系農薬であると警鐘を鳴らしていた学者さん達もいましたが、こういった発表があることで日本もネオ二コチノイド系農薬の規制を急いで欲しいと願います。

 

このままミツバチの大量死を見て見ぬふりをすれば、農作物や自然界に悪影響を及ぼし続けてしまいます。

 

 

農薬の脅威はまだ続く!!

 

元々ネオ二コチノイド系農薬は、急性毒性が低く、また低濃度で単独使用した場合には、比較的毒性が低いとされているので、広く使用されるようになったのですが、数年前からミツバチの大量死が問題になり始め、EUでは2013年12月より2年間全域で、暫定的に使用が原則禁止となっています。

 

こういった動きがあっても、現在アメリカと日本では特に規制を行っていません。

 

日本も、もう少しこういった問題に対して早く対応していただきたいものです。

 

地元の一般的な梅農家も梅は品種によっては自家受粉しにくいものがあるので、収穫量を増やすために養蜂園からミツバチの巣箱を借りて、花の時期に畑に置いています。

 

その梅畑にカメムシ対策の農薬を3回~5回も撒くという、何だか理解に苦しむ行動をとっています。

 

ミツバチは受粉のために必要なのに、ミツバチの大量死に繋がる農薬をまく農家は、こういった情報を知らないのでしょうか?

 

そしてこの梅の花から採った蜜はどうなのかと他の農家を見て時々心配に思います。

 

わたしの畑ではもちろん農薬は撒いていませんが、それでもカメムシの被害は梅100個~200個に対して1個あるかどうかくらいです。

 

その100分の1や200分の1を0にするために、3回~5回も農薬を撒くことが必要なのかどうなのかと本当に考えます。

 

 

自然作物は不均等が当たり前!!

 

農作物というのは自然の環境で出来るもので工業製品の様に1万個作れば1万個同じものというのは考えられません。

 

1万個の梅があれば同じ木であっても微妙に大きさ、形など少しずつ違います。全く同じものを探す方が難しいと思います。

 

わたしが作っている梅干を食べていただいているお客様から、梅干の味が変わったとのご指摘をいただくことがあります。

 

ロッドを調べると畑の場所の違いによるものなのですが、それがお分かりになるお客様が時々いらっしゃいます。本当にありがたいことです。

 

梅の場所はおおまかに言って、暖かい場所と寒い場所では、寒い方が酸味が強くなる傾向にあります。弊社の畑で地図上の直線距離で20km離れると、かなりはっきりした特徴の差がでます。

 

これにつきましては本当にどうすることも出来ないのです。お客様には畑の違いを感じて楽しんでいただけたらなあと思っております。

 

 

(この記事は2017年に執筆掲載した記事です)

 

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