稲刈りと乾燥

 

今日は稲刈りです。

 

お米の出来というのは、その年の天候にとても左右されます。

 

昔から龍神村のお年寄りは、冬にたくさん雪がつもる年のお米は豊作だと聞きましたが、今年の冬は例年になく雪が沢山積もりました。

 

それがあたっているのかどうかわからないですが、今年はお米の成長はすごく良かったです。

 

冬に雪がたくさん降る年の日照時間が長いかどうかはわかりませんが、今年6月の後半までは日差しが強く、稲の生育が順調でした。

 

6月後半から7月の前半にかけては梅雨空で曇っている日も多かったのですが、梅雨が開けてからは日差しも強く、稲にとって太陽の光はとても大切です。

 

ですから冷夏で日照時間が短い年はお米のできはあまり良くありません。

 

 

田植え方法で変わる稲刈りのタイミング

 

今年は手植えで田植えをした田んぼと、布マルチの2つの方法を試したのですが、布マルチの方がもみからの発芽なので、もちろん収穫は遅くなります。

 

やはり、手植えする時の苗の分だけ2週間ぐらい布マルチは収穫が遅れます。

 

ですから今日稲刈りしたのは、手植え分なので布マルチの方の収穫はもう少し後になるでしょう。

 

稲の状態を見た限りでは、今年の出来は布マルチの方が良いように感じます。

 

布マルチに使っている種モミはマキタ超コシヒカリと言う品種なのですが、もともとこの品種は背が高くならず風に強いということが特徴の一つです。

 

前にもお話ししたように布マルチの泣き所は強い風です。

 

あと2週間台風が来ない事を祈っています。

 

布マルチは出来がいいので、今年の稲は一見マキタ超コシヒカリに見えないぐらい背が高くなっています。

 

豊作の年は稲の茎は長く成長するのが特徴です。

 

それでなくても風が苦手な布マルチなのによく成長しているので、ますます台風の心配をしています。

 

 

刈り取った稲を天日乾燥

 

刈り取ったあとは田んぼに竿を立てて稲をかけ天日で乾燥するのですが、これも強い風が来ると飛ばされてしまうので、穏やかな秋晴れが続いてほしいものです。

 

竿にかけた後も5日間ぐらい秋晴れの天気が続くと米は乾燥し、そのモミだけを袋に入れて保管するのです。

 

一般的に、最近はコンバインで刈り取って、それをそのまま乾燥機で乾燥させ保管すると言うところが多いのですが、このやり方ではモミから発芽がしないので、次の年にそのモミを撒いても発芽しません。

 

ですから、籾撒きするモミは天日乾燥しているのです。

 

家ではすべての収穫した稲は竿にかけ天日乾燥をします。

 

 

風に倒れない竿は杭が大事

 

この時に風に倒れにくい竿の作り方を毎年会社のスタッフに説明します。

 

単に杭を刺して竿をかけているように見えるのですが、その作業をやった人によって風が吹いた時の強さは全く違います。

 

今のところはできるだけ私自身がその作業をやるようにしています。

 

ポイントは杭を手で田んぼに突き刺すのですが、出来る限り深く刺すようにします。

 

 

竿を載せる杭は3本の杭を端に、真ん中には2本という風に3本、2本、3本という風に作っていくのですが、この3本の杭を組み合わせる時のバランスが大切なのです。

 

できるだけ上から見たら正三角形に近い形に作るのがコツです。

 

やはり風に強い干台をしている人は無意識でもこういったところがきちんとできています。

 

農作業の簡単なことの一つ一つはきちんとすることによって、後々の手間が楽になっていきます。

 

こういう作業がきちんとできなければ、少しぐらいの風で竿が倒れていれば、それを直したり、雨で田んぼが濡れている時に倒れたらモミが濡れて乾燥が遅くなったりと手間のかかることだらけです。

 

お米作りも農業もどんな仕事でも、過程のひとつひとつをきちんとすることによってムラがなくなりいい作物が育つのです。

 

収穫して乾燥して初めての新米を食べるときは、今年の出来はどうだったのだろう、とものすごく楽しみになります。

 

 

(この記事は2017年9月に執筆掲載した記事です)

 

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