龍神村の木を徹底解説

mtoR設立|龍神村の木を伝えたい

 

私の梅をずっと使っていただいている東京神楽坂の懐石料理屋の大将から、もう7~8年前になるでしょうか、お店に伺っている時に言われた言葉がきっかけです。

 

「寒川さん、次に店を新しくする時、龍神にカウンターにする木とかないの?」と言われ、酒に酔った勢いで言った「龍神材を使ってくれるなら、寄付するわ」の一言から私の材木探しが始まったのでした。

 

まずは色々な製材所関係や森林組合など、木のある場所を尋ねたり、木材をコレクションしている所を見に行ったりしてみました。

 

衝撃を受けたのは、龍神村には元々すごい木があったにも関わらず、それを持っている所が全くなかったことです。

 

特に龍神の杉などについて職人さんに聞けば、殿原(龍神の地名)筋の杉はカンナをかけた時の美しさは吉野材以上とも言います。

 

それほど良い木なのになぜ龍神村にないのか。

 

その理由は、原木を伐採して地元の材木市に出したものを、奈良などの他府県の業者や、和歌山でも他の市町村の製材所や材木関係者が買って行くからです。

 

 

龍神の木を地元から届けたい

 

良い龍神材だから地元で使おうということがほとんどないことに驚きました。

 

こういうことを経験していくうちに、やはり龍神の良いものは直接お客様に届けたいと考えるようになっていきました。

 

そういう事をしながら数年が経ち、2年くらい前にその料理屋の大将から、移転場所がいよいよ決まりそうだからとの話をされました。

 

そこで私はスイッチを入れ、カウンター材探しに力を入れるようになっていったのです。

 

そうしているうちに龍神に住む刀鍛冶職人(この方も業界では名の通った職人です。)の先輩から、木のことならと材木商のおやじを紹介していただいたのです。

 

この方は龍神など紀州を中心に山林ごと買い付けて市場や製材所に出す仕事をしていたので、紹介をしていただいた時、その話をしてお願いしたら一緒に探していただけることになりました。

 

製材所を回っているうちに、前に護摩壇山で出した良い桧を買った製材所があるので聞いてみると言っていただきました。

 

 

龍神村の桧の一枚板カウンター

 

そこでまさに、龍神村護摩壇山の桧の一枚板が見つかったのです。

 

その板を迷いなく分けていただき、あとは少し前に製材所で分けていただいた奈良県十津川村の桧とで、そのお店のL字カウンター材が揃ったのです。

 

感動の瞬間です。

 

その木がそのお店に据わっているのを見ると本当に涙が出そうになります。

 

こういった経験をしていくうちに自然と龍神村の木とすごい職人の技術をもっとたくさんの人に分かってほしい、伝えたいと強く思うようになり、協力していただける方々と共に「m to R」(mountain to room 山から部屋へ)を立ち上げることになった次第です。

 

こういった会社を運営することで農業や林業の未来のあり方を追及していきたいと思っております。

 

mtoRについてこちら→エムトゥーアール株式会社

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