無農薬梅の収穫後の管理
梅の収穫が無事に終わった後は、梅の木は実をならしたことによって養分を使って疲れている状態です。
なので、頑張ってくれた梅の木達に肥料を与えてあげます。
これを「お礼肥え」と呼んでいます。
お礼肥えを蒔く前は、梅畑が雑草に覆われていて作業がしづらいので、草刈りをしてから肥まきという感じです。
肥料まくのは平地だと作業しやすいのですが、斜面だとなかなか苦労が多いですね。おかげで体は鍛えられますけどね。
肥料をまくポイント
まず準備する物ですが、手で持てるぐらいの肥料を入れて持ち運びするバケツと蒔くための方手鍋、肥料袋を切るカッターがあればOKです。
まき方は、斜面がきつい場所が多いのでそういう所は上から下へとまいていきます。
まく時のポイントとしては梅の木の枝の先端らへんの真下の地面にぐるっと一周まくのです。
ここで間違えてはいけないのが、肥料をまく時に木の根元にまいても意味がないという事です。
肥料をまいて栄養を効率良く吸収させる為には、根の上の土に肥料をまいてやらないといけません。
斜面の傾斜に合わせて!
それでは、根はどの辺りにあるのかですが、梅の木の枝の先と同じくらいのところまで根が伸びているので、それを目印にして梅の木を囲いこむ感じで一本一本まいていきます。
そんなに斜面がきつくない場所では根の上辺りに普通にまくといいですが、斜面がきつい場所だと少しまき方を変えていきます。
あまりに急斜面だと、まいた肥料が雨で流れてしまうのであえて木の少し上側(斜面の上側)にずらしてまいています。
そうしておくと、雨が降ってもいい感じに梅の木の周りに肥料が浸み込んでいってくれます。
その他いろいろな斜面に合わせて上の方に6割、下の方に4割とまいたり、梅の木を見て元気がある木、弱っている木、枝の出方などを見てまく量やまき方を変えたりと、いろいろなやり方を場面ごとに使い分けながらやっています。
お礼肥えをまき終えると冬が来るまではそのままにしておきます。だんだんと梅の木の葉が枯れ落ちて行き、冬を迎えます。冬に行っているのが剪定です。これも重要な作業になるので龍神梅の剪定のやり方をまた説明していきたいと思います。