無農薬の梅酒作りにおすすめの材料と作り方
2012年に梅酒特区の製造許可を税務署から頂いたので梅酒作りを開始しました。
梅酒に使う梅はもちろん無農薬・無添加の龍神梅です。
更に、せっかく梅酒を漬けるのだから、龍神村の殿原という地域の梅を使おうと考えました。
なぜ、その地域の梅を使おうと思ったかというと、その地域の梅の品種が少し変わっているなあと前から思っていて、調べてみると龍神村の殿原地区にしかない在来種に、ほぼ間違いないだろうと考えたからです。
そのルーツを尋ねたところ、昔、その地域に古くて大きな梅の木が、ある家の庭にあり、その梅の木は殿原で一番よく実が付くと有名だったそうです。
その梅の木を、こぞって接ぎ木をした結果、殿原地区の老木は、圧倒的にその品種が多いのだそうです。
県の農業振興局・地元の梅研究所には、品種特定は難しいと言われたものの、おそらく殿原以外で見た事がなく、特徴のある実で、非常に興味があったので、この在来種を梅酒に使うことにしました。
私たちにしか作れない無添加梅酒を作るために、梅はもちろん材料にはとことんこだわっています。
無農薬・無添加の梅酒|おすすめ焼酎
梅酒に使うメインの梅が決まると、次に焼酎はどんなものを使おうかと考えました。
早速、弊社のだし醤油などに使用させていただいている、三河みりんの社長さんに、梅酒に使う焼酎で、おすすめの焼酎がないのか相談してみました。
一度、工場に見学にいらっしゃいと、お誘いいただいたので、わたしと社員2名でお伺いしました。
まず驚いたのは、やはり百年以上もみりん一筋できているだけあって、会社の雰囲気も素晴らしいですし、非常に効率良く考えられていて無駄がなく、とても作業がしやすい感じでした。
もち米をセイロで蒸している所で、社長さんにその蒸し上がったもち米を試食させていただいてびっくり。
噛んだら口いっぱいに甘みが広がり、瞬間に、こんなレベルのもち米を原料に使用しているという事に、大変驚きました。
その事をお伺いすると、佐賀県産の一等米との事。それは美味しいはずですし、やはり良い原料を使うからこそ、あれほど美味しいみりんが出来るんだと感動しました。
普段製品を使わせていただいていても、この目で現場を見たら、製品のすばらしさをまた深く知る事ができ、こういった、すばらしい会社で、製造されたものを使う事に、喜びを感じずにはいられません。
見学を終えて、迷わず三河みりんさんのJAS有機のお米で作った焼酎を梅酒づくりに採用することを決めました。
無農薬・無添加の梅酒|おすすめ砂糖
梅と焼酎が決まったら、最後は砂糖選びです。
梅酒は、芳醇な味わいの黒と、キリッとした味わいの白の2種類を作りたいと思っていましたので、上等な黒糖と白糖を探しました。
梅酒の試作をした結果、最終的に、上野砂糖おすすめのブレンド黒糖、白糖は「北海道のてんさい糖」に決めました。
黒糖は高級料亭でも好んで使われている代物です。
なんといってもミネラルが豊富で、天然の甘みもたっぷり凝縮されています。
自然の恵みが凝縮された黒糖と梅酒の相性は抜群です。
北海道のてんさい糖も黒糖と同じくミネラルがたっぷりです。
更に、腸内を活性化するオリゴ糖も沢山含まれています。甘さもきつくなく、上品な甘みが特徴です。
てんさい糖の上品な甘みは梅の風味を最大限に活かしてくれます。
2013年9月に1回目に仕込んだ無添加梅酒が出来上がりましたが、黒梅酒も白梅酒も思った以上の仕上がりで大変満足しました。
梅と焼酎と砂糖、シンプルな材料だからこそ、妥協が味を落とします。
これからも、良い材料と良い製法で、嘘のない無農薬・無添加の梅酒を作りたいと思っています。
現在は3年物や5年物など熟成梅酒にも取り組んでいます。オンラインショップで優先販売していますので是非ご覧ください。