無添加食品と調味料の本物を知る

 

私たちが作っている自然食品には、食品添加物を一切使用していません。

 

すべての食品添加物が、即、人体に被害があるか否かは定かではありませんが、健康被害の検証作業が十分に行われていない実態を考慮して、弊社では、食品添加物を一切使わない方針でモノづくりをしています。

 

無添加の自然食品、無添加の自然調味料が弊社のポリシーです。

 

恐らく、食品業界から食品添加物を無くしたら、殆どの商品が流通できなくなるでしょう。

 

例えば、

 

食品添加物を使わないと食品や調味料の味が調わない。

 

食品添加物を使わないと食品や調味料の物性が保てない。

 

食品添加物を使わないと食品や調味料の日持ちがしなくなる。

 

今現在、流通・販売されている殆どの食品や調味料は、食品添加物の力なしでは成立しないのではないでしょうか。

 

過度な食品添加物依存品は自然の要素が極めて少なく、工業製品と何ら変わりありません。

 

ひとが食べるものが工業製品という現実に違和感を覚えるのは私だけでしょうか?

 

やはり、なるべく自然に近い食べ物を日常的に食べることが美味しさと健康の近道ではないかと思います。

 

 

食品と調味料の無添加のカラクリ

 

弊社の商品の中に梅肉エキスという無添加食品があります。

 

ある日、とある取引先から、他のメーカーの梅肉エキスは、ph(ペーハー)、Brix(ブリックス=濃度)、水分量などが同じなのに、龍神の梅肉エキスは成分が一定ではないと云われたことがあります。

 

わたし自身、以前からなぜ他のメーカーは成分が一定なんだろう?という疑問を持っていたので、少し前地元の大手梅屋さんに問い合わせると、実は、他のメーカーは食品添加物であるph調整剤などを使って成分を均一化していることが分かりました。

 

なるほど、、、それで納得しました。

 

この商品が末端のお客様に直接販売される場合は、商品ラベルの原材料欄に食品添加物が表示されます。

 

しかし、この商品が、ある商品の原材料の一部として使用されると、最終商品の商品ラベルの原材料欄に「梅肉エキス」として表示されてしまい、食品添加物の表示が省略されてしまいます。

 

食品にはそう言ったカラクリがあるので、食品添加物が表示されていないからと言って、無添加食品、或いは無添加調味料とは限らないのです。

 

 

無添加食品や調味料に入っている○○エキスとは?

 

鰹や昆布、或いは鶏のうまみが入った商品に、鰹エキスや昆布エキス、或いはチキンエキスや濃縮チキンだしと言った物があります。

 

この手のエキス商品は、鰹や昆布、鶏の旨みを凝縮した物で非常に便利で意外に安価に入手できる原料商品です。

 

ただし、これが自然の旨みと同じで安心かと言いますと、これはあくまで私の個人的な意見ですが、使いたいとは思い難い物なので、弊社では使っていません。

 

なぜかと言うと、エキスと言うのは、煮出した汁を分解濃縮した物なのですが、この分解の時にほとんどの場合、酸分解と言って塩酸などの劇薬、或いは、人工的にうまみ分解を早める分解酵素を使用するからです。

 

(メーカーによって工程や使い方が違うので、時間をかけた作業をする所もあるのでそこはご理解ください。但し、酵母エキスを添加して味を増量している商品は非常に多いです)

 

このようなエキスの製法や濃縮の方法は、メーカーに問い合わせてもまず教えてくれません。

 

また、先に述べた通り、このエキスが、ある商品の原材料の一部として使用されると、最終商品の商品ラベルの原材料欄に「○○エキス」として表示されてしまい、製造工程で使用した食品添加物の表示が省略されてしまいます。

 

 

梅干に添加物は必要ない!

 

龍神梅を愛用されているお客様から稀に「梅干なのになんで賞味期限が一年なのか」という質問をお受けします。

 

龍神梅は水や他のものが付着しなければ、何年でもおいしく食べることができます。製品になった時点から大腸菌、一般生菌、真菌という、いわゆる酵母が存在せず、何年でも日持ちします。

 

(ただし、お客様の手に渡った時点で使用状況や保存環境が異なりますので、賞味期限を過ぎたものに関しては、弊社では責任を負いかねます)

 

そもそも、梅干しは昔から日本人が食していた優れた保存食です。

 

最近は、無農薬梅干しといっても保存料が添加されている梅干しを見かけるようになりました。

 

つまり、日持ちしない梅干しが流通・販売されるようになったということです。

 

保存料だけではありません。クエン酸やph調整剤など等、本来の梅干しには関わりのない食品添加物が多く使われるようになりました。

 

本来、なんの添加物も必要としない梅干しに添加物が使われている、本末転倒な事態が起こっているのです。

 

無添加食品と無添加調味料の本物を知ることは決して簡単なことではありません。

 

今の時代、溢れている情報を正しく取捨選択するには、時には自分の眼で物事をみて、自分の手足を動かして物事を考えることも必要なのかも知れません。

 

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