梅干しの種の健康効果
梅干しの種の健康効果を医学博士・安部公男著書「無門随想夢続(文理図書出版社 (1962))」から紹介します。
以下記事抜粋
様々な健康法が巷に渦巻くそんな昨今だが、人それぞれにその人なりの健康法というものがある。
ここに紹介するのは、梅干の果肉そのものは体に良い、ということは皆さんご承知のとおりだが、普通残すであろう種にその秘密が隠されている、というのがミソである。
「この梅干のタネ考」は宮城県の栗和田石材工業代表取締役であるとともに、日本薬用植物友の会丸森支部長でもある、栗和田啓一氏に寄稿いただいた。
私は、昭和51年まで勤務していた会社の健康保険組合で、職員から募集した「私の健康管理」を小冊子にまとめて発行した。
その中に、今年77歳になるO氏の「梅干のタネ養生法」があった。
O氏は青年時代ひどい胃潰瘍を患い、困り果てている時、梅の産地・茨城の古老が、梅干の種を飲めば治る、と教えてくれた。
「種はそのまま出てしまうのではないか」
「いや、それが不思議に、胃の中で溶けてしまう。西瓜や南瓜の種はそのまま出るが、梅干のタネは奇妙に溶ける」
「本当ですか?」
「うそか本当か便をしらべてみればわかるじゃろう」
生きたい一心に、O氏は梅干のタネを飲んだ。
気がかりで、一週間あまり毎日、新聞紙の上に排便して調べたが種はなかった。
O氏の胃潰瘍はいつのまにか治った。
O氏は、かくしゃくとして第一線に活躍している。
勿論、現在も梅干のタネは服用し続けている。
私はO氏の記事を読んで「ヘーエ、梅干の種が・・・」としばらくは半信半疑であった。
ふだん胃腸の丈夫な私は、「梅干のタネが胃潰瘍にそんなにきくものなら、丈夫な胃腸にそれを飲んだらさらに丈夫になり、胃潰瘍はもちろん胃癌の予防にもなるだろう」と、昨年の9月1日を期して飲み始めた。
必ず毎朝1個か2個、時には3個も4個も飲んだ。
3個も4個も飲んだのは、体にどのような影響があるか調べるためだった。
続けて3個も4個も飲むと胃が疲れるようで、きまって口の中が荒れてくるので、現在1コを飲み続けている。
勿論、便には種の跡形もない。
ところで私の場合、どのような効果があったか
梅干しの種の効果例
その1
酒に悪酔い、二日酔いは絶対しなくなった。
私はふだんは少量しか飲まないが、相手次第ではかなり飲む方である。
種を飲み始めて2週間も過ぎた頃、所用で関西に出かけ、私より20も若い友達と毎晩遅くまで飲んだが、友達はみな二日酔いで起きられない。
私は平気で5時には起きていた。
二日酔いしないのは、肝臓が強くなったためであろう。
その2
私は日本酒を三日飲むと、決まって腸がゆるみ下痢をおこし、切れ痔となってしばしば出血した。それが種をのんで以来、まったく以上の症状をみない。
腸はしまって来たし、いまや痔疾は完全に治ったようである。
その3
便秘症に効くことである。
それは腸のぜん動が盛んになるためと思われる。
梅の研究家・松本紘斎氏は「便秘症は梅干で治る」と説いておられるが、種まで飲んだ方がより早く治るようである。
その4
階段の昇降に息切れがしなくなった。
最近の交通機関には、やたらに階段が多い。
私はなるべく足を使うことにしているが、息切れがしなくなった。
心臓まで強くなった証拠ではあるまいか。
以上私の経験であるが、私の勧めで実行・飲用し胃潰瘍、便秘症を治した人は何人もあり、愚妻もその一人。
今や確信をもって機会ある毎に、人さまにお勧めしている次第である。
健康効果絶大の梅の黒焼きの誕生
この記事がきっかけで、梅干しの種がそれほど良いものならば、梅干の種ばかりで黒焼きを作ったらと思い商品化に至りました。
現代人の病は殆どが身体の冷えから起こっていると考えています。
身体を温めること、そして毒素を排泄すること、これが最も大切な義務であると思っています。
この梅干しの中から種を取り出し、紀州備長炭を使い鉄釜でじっくり煎って、丁寧に炭にします。
さらにそれを石臼で粉にしてふるいにかけ、手間暇かけてようやく出来上がるのが、龍神梅の黒焼きです。
梅干しの種には、鎮痛作用、消炎作用、殺菌作用、整腸作用などの健康効果があり、さらにガン予防に効果があるとされているビタミンB17も豊富に含まれています。
この梅干しの種だけを黒焼きにすることで、健康効果もさらに期待できると考えています。
無農薬にこだわって育てた龍神梅だからこそ、丸焼きにしても安心安全に、栄養満点の梅干しの健康効能だけをからだに取り込める、貴重な逸品です。