土の管理で決まる苗づくり

苗の成長と育苗箱づくり


発芽に成功した種籾を天日干しして水分をとばしてあげて、次の作業の育苗箱に種籾をまきやすいようにしておきます。

 

まずは土台となる土づくりをしていきます。

 

育苗箱の土は田植えをする水田から土を持ってきます。

 

水田の土というのは貴重なものです。

 

今のように機械などがない時代に水田の土を作るというのは、考えられないぐらい大変な作業だと思うので想像するほど大切にしてしまいますし、無駄にはできないです。

 

そのまま土を使用すると土がだまになっていて根がはりにくいので、良い苗が出来にくい原因となります。

 

土をふるいにかけて、だまをなくしてサラサラの土にしていき、全ての育苗箱分をふるったら、その土に種皮を焼いて作った燻炭と「ほうじゅん2000」という肥料を混ぜ合わせていきます。

 

当社での比率は、土10:燻炭1:肥料0.5にしています。

 

この肥料はペレット状なので、出来る限りハンマーなどで粉砕してあげると養分が均等に混ざるので苗の成長のムラが少なくなります。

 

 

土をしきつめた育苗箱に種蒔き

 

育苗箱に土をいれていくのですが、ここで下に新聞紙をしてあげる事によって保水性をあげることが出来ます。

 

土を8割ぐらいしきつめて、種籾をまく育苗箱の完成です。

 

ここから種籾をまいていきます。

 

もちろん手作業で均等にまいていきます。

 

手作業なのでごくまれに種籾がかたよってしまうときもあるので注意が必要です。

 

覆土をする時の注意点は、土を厚く被せすぎないことと、均等に土を被せることです。

 

種籾が隠れる程度の薄さで覆土をします。

 

土を厚く被せると芽が出てこなくなり、成長もわるくなることがあるので、種籾が多少見えてもいいぐらいの気持ちで土を被せます。

 

 

土と水の管理が苗の成長を決める

 

種籾まきも終わったら育苗箱の種籾の発芽を促進させるためにビニールハウスを作り、その中で成長を見守っていきます。

 

朝、昼、夕方とこまめに観察をして、土を乾燥させないようにします。

 

この時期の龍神村は昼間あたたかいのですが、朝晩はまだ冷え込むことが多いので、毎日天気をチェックしながら、冷え込む時はビニールハウスの上にもう一枚毛布などを被せてあげ、冷害にやられないようにします。

 

そして、昼間は日光に当てて成長させるためと、高温になりすぎて苗が弱ってしまわないように、ビニールハウスを外してあげます。

 

出来る限り、朝晩の温度差をなくしてあげる事が大事ですね。

 

水は朝と夕方にまくぐらいが丁度いいですね。

 

とにかくここでは水の温度管理が重要になり、苗の成長を大きく左右します。

 

そして20日前後で田植えのできる苗が完成です。

 

米作りで「苗半作」という言葉があるぐらい米作りで苗を育てるのは大変で難しいですが、元気でしっかりした苗が出来たら半分は成功というぐらい重要です。

 

さらに一般的な苗の病気などは農薬で解決できるので、一般栽培をしている農家さんの苗がきれいに生えそろっているのを見ると、自然栽培の難しさを改めて実感しますね。

 

➨NEXT「稲の成長と草取り」

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