無農薬米の乾燥から脱穀・片付け
はざかけが終わり、晴れが続けば5日前後ぐらいでお米が乾いてくれて「はざかけ」も終わりです。
次に脱穀です。これが米収穫の最後の作業です。新米が食べられるまでもう少しです!
まず、乾燥具合は水分量が14~15%くらいです。これが長期保存もできて、美味しく食べられる丁度いいくらいですね。
乾き具合がいい感じになるまでの間は毎日朝晩チェックします。
脱穀を始めるタイミング!
脱穀作業前に準備しておくものは、ハーベスタという脱穀機と米を入れておく袋。
袋は毎年使う物なので使う前に天日干しにして殺菌しておくと、衛生的にもいいですね。
脱穀を始めるタイミングですが、脱穀は朝一番からはできません。
早朝は朝露で米が濡れているのでうまく脱穀できないのです。
いつも大体10時くらいまで日に当てて朝露が飛んで乾くのを待ち、サラサラに乾いたのを確認してから始めます。
作業が始まるとドンドン稲を機械に入れて行き作業を進めます。
渋柿で防腐、防虫効果
米で袋がいっぱいになったら、道の際などに置いておき田んぼ一枚終わるごとに早めに米蔵に入れにいきます。
米蔵も前もって手入れをしておきます。毎年、掃除をした後に柿渋を塗っています。
柿渋は防腐や防虫効果があるので殺虫剤等に頼らなくてもいいのがうれしいですね。
米蔵に持って行った袋は立てて口を開けて置いておきます。これは米自体が熱を持っているので湿気らないように冷ます為です。
これで袋を閉じて保存します。
あとは田んぼに残ったはざかけの竿の片づけのみ。
三脚の足の上に乗せている長い竿は土が付いていないのでそのまま竿小屋に運び入れます。
ですが、足にしている木は田んぼに刺してあったので土がついています。
この木に付いた土をそのままにしてしまうと、木が腐り始めてしまうので保存できなくなります。
それでは困るので、田んぼに溜まっている脱穀した後のワラを使い、土を削ぎ落として綺麗にしてから竿小屋に片づけます。
田んぼに残っているワラは、土にかえり米作りにとって大事な肥料になるので、田んぼ全体に蒔き広げておきます。これで龍神梅の一年の米作りは終了です。
十分な乾燥
最後に、ひどく雨が続きまったく米が乾いてこないなんてことも、まれあります。
こういった場合は、十分乾いていなくても一旦脱穀をして一時保管しておき、晴れた日にシートの上に米を広げて天日干しで乾かす、などの臨機応変な対応が必要になってくる年もあります。
なので、天候などの自然環境の中では何が起こるか分からないので、きちんと保管するまでは緊張感がありますね。
だからこそ全部終わった時は達成感で気持ちがいいですし、新米を食べ時の感動も大きいです。