昔ながらの田植え作業

こだわりの田植え農法

 

龍神梅ではお米も無農薬、無化学肥料で栽培しています。

 

一言で無農薬のお米と言っても沢山あると思いますが、除草剤を全くまかないで栽培している方は少ないかと思っています。

 

私自身は幼いころから両親が無農薬栽培をしていたので、お米に農薬をかけないことはごく自然なことでした。

 

おそらく除草作業以外は農薬を使わなくても、お米を作ることはそれほど難しいこととは感じてはいませんが、本当に難しいのは除草作業です。

 

田植えをして一度も除草作業をしていなければ、2週間もすれば草まみれとなり、お米の収穫量はわずかなものとなってしまいます。

 

私達の水田は草に対して2つの方法で除草しています。

 

 

布マルチ栽培農法(お布団農法)

 

 

まず1つ目は、鳥取大学名誉教授の津野幸人先生が考案した布マルチ栽培という農法です。

 

どういった農法かと言いますと、綿製品を作る過程ででるくず綿を原料とした不織布シート2枚を重ね、間に種もみを挟み込んだもの(お布団農法とも言われる)を田んぼ一面に敷き詰めていく方法です。

 

このお布団農法はあらかじめ綿シートの間に種もみが挟んでいるので、このお布団を田んぼに敷き詰めるだけで、田植え作業を必要としません。

 

まずは普通に田植えをする前の様に田んぼに綿シートを一面に敷き詰め、水を一度全部ぬいて土にし、そこに布マルチシートを敷いていきます。

 

田んぼ一面に敷き詰めた後水をためて、布シートに挟んであった種もみが発芽して芽が大きくなってきます。

 

その芽が出る葉が3cm位になったところで、水を抜いて土着させるといった方法です。

 

布シートが浮いている間に下草は布シートにおさえられて出てこられなくなるので、シートより上には草はほとんど生えないのです。

 

その後はもう何もしなくても普通の水田の様に水の管理のみで稲は育ってくれます。

 

浮いてからきちんと土着したら、その下はきれいに草がなくなっています。

 

それにこのシートは天然コットン100%なので、水田では土壌微生物によって約50日で分解され土壌有機物となり地力の維持に役立ちます。

 

この農法は津野先生が日本の田んぼ、きれいな棚田を守っていきたいといった思いから考えられているので、本当にすばらしい方法だと思い実践しています。

 

 

昔ながらの手植え

 

 

2つ目は昔からある農法で籾を撒いて苗を育て、その苗を手植えで田植えをし、手押し除草機で除草をするといった人の手だけ農法です。

 

このやり方で除草のタイミングが最も重要になります。

 

田植えをしてから約1週間でまだ草が生えていないなと思う油断で、除草作業が遅れると草があっと言う間に生えて、手押し除草機で除草できなくなり最終的には腰をかがめて手で抜くという最悪のシナリオが待っています。

 

ですから、自然農法や無農薬農法というのは作業のタイミングによって大変な失敗につながることがたくさんあります。

 

こうした除草に対しての工夫をする苦労以外で困るのは、台風です。

 

これは大自然とのたたかいなのでどうすることも出来ないのですが、収穫前の稲が倒されると稲刈りが機械で出来ずに手鎌で刈り取ることになります。

 

これもまた労力がいる作業で時間もかかります。

 

 

こだわりの自然乾燥

 

 

刈り取った後もお米は乾燥機など使わずに、天日で竿に掛けて自然乾燥させます。

 

自然乾燥した籾種は春に撒くと芽が出て苗となるのですが、乾燥機で乾かしたお米は発芽しなくなるのです。

 

こうした理由から手間も掛かるし、台風にも弱いですが、天日で干す以外の選択を考えたことは無いのです。

 

自然のお米を追及して、おいしいお米を作る為にこれからも無農薬で作っていきます。

 

 

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