老いも若きも14号|農業と雑草

老いも若きも14号|農業と雑草

農業を行うには雑草に感謝することが必要です。

 

家内が「老いも若きも」を書いていますが、私はノータッチで読まないことも度々あります。

 

私が先日から雑草に感謝しているという事を、みんなにお伝えしたらと話していました。

 

「老いも若きも」を書かなければならないが、仕事が山積みしているので書く時間がないと家内が言いますので、今回は雑草で埋める事にしました。

 

 

農業をしていて一番苦労するのは除草

 

田の除草は手や手押し除草機で取ったり、合鴨に助けてもらった年もありました。

 

しかし、昨年からは再生紙でマルチをしています。

 

紙の継目が重なっていなかったり、紙が水に浮いたり、それを土で押さえたらそこから草が生えてきました。

 

また今年は連日の大雨で紙が破れてしまいました。

 

それで、捨てて置くわけにも行くまい、ということで七人の女性に二日間、田を這ってもらいました。

 

畑の除草はうずくまって、手で草を抜き、大きい草や根の深い草は、鍬で打ってから引き抜きます。

 

梅畑の草は、刈払桟で刈って木に巻き付いている葛は鎌で切ります。

 

梅の木を、約千六百本植えていますが、耕地であった所に植えたのはわずかで、大半は山林に植えました。

 

杉や桧や雑木にとっては肥えた土地であっても、梅にとって山林は痩せた土地であります。

 

山林の立木を伐って梅を植えた場合、何年間かは雑草が繁茂しません。

 

肥料をやっていますと草が生えて来ますし、その草が変わってきます。

 

ハコベが生えてくるとこれで農作物が成育出来る土になったと喜ぶわけですが、ハコベが生えるまでは何年も掛かります。

 

田や畑で草が繁茂するのは当然ですし、これは手作業で除草しなければならないので、こんなに生えたら大変だということになりますが、山林の場合は草が繁茂するまでに何年も掛かりますから、田や畑の場合とは違います。

 

そして小さいが動力刈払桟ですから、仕事も捗ります。

 

梅の木が成長して来ましたので施肥量が多くなりました。

 

今年は梅の収穫直後に施すお礼肥は鶏糞でした。

 

収穫後は長雨でしたし、大雨も度々降りましたので、この雨とお礼肥の相乗効果で、梅畑の草は見事に繁茂しました。

 

ようやく第三回目(場所によっては四回目)の草刈りが、先日終わりました。

 

草が少ない方が、有難いわけですが見事に繁茂した梅畑の草刈りをしながら、こんなにたくさんの雑草が成長してくれて、雑草さん有難うと、何回もお礼を言いました。

 

汗を流しながら虫に咬まれながら、時には蜂に刺されながら、しかしその草刈りが苦痛ではなかった。

 

雑草が繁茂するようになったんだ。

 

それだけは梅の木も成長するんだ。

 

来年は今年よりもすっと梅の収量が増えるだろう。

 

来年も三回でも四回でも草刈りをするから、雑草さんも頑張って今年に負けないように繁茂してほしい。

 

私はこう念じながら今回の草刈りを終わりました。

 

ちなみに、冬、梅の木の剪定をしますが、剪定前にもう一度草刈りが必要です。

 

 

百姓あれこれ

 

収穫の秋になりました。

 

拙宅の田んぼにもみごとに稲が稔りました。

 

今年は追肥に米ぬかをやってみましたが、その具合がとてもよかって、黄金の波がうっています。

 

土が汚染されてなかったら育つ作物のみどりが冴えてきます。

 

さながらそれは、人間に例えてみますと血液が澄んでいると冴えた皮膚の色になるのと同じことです。

 

作物も人間も自然の中に生かされているということでは同じことなのです。

 

作物にとって農薬をやらず、化学肥料を施さないということは、人間でいえば病気にならないように予防に心がけ、添加物を出来るだけ口にしないように気をつけることでしょう。

 

これは、難しいようでもあり、案外簡単なことなのかもしれません。

 

 

平成9年9月発行

 

寒川 殖夫・賀代

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