老いも若きも17号|龍神村と龍神梅

十一月に来宅され、梅の栽培体験ということで梅畑の堆肥やりを手伝って下さいました。

 

田畑健康食品㈱の社長、松田行芳さんが”やすらぎ”に載せてくださいました1ページです。

 

 

味な人・味な店

 

和歌山県龍神村といえば、どの辺りかお判りでしょうか。

 

龍神とは雨と水を司る海の神であるが、この龍神村は山奥のその又山奥の秘境の地にあります。
大阪から車で五時間もかかる僻地です。

 

ここに、日本一安全で健康な梅干し作りの名人がおられます。
なぜ日本一安全で健康な梅干しかと言いますと、アメリカの安全食品規格に合格した梅干は「龍神梅干し」だけだからです。正にギネス記録並と言えます。

 

龍神梅を作っている方は、寒川殖夫・賀代さんご夫妻で他に社員さんがおられます。

 

寒川さんの梅の木は、梅林というより梅山で、山の急斜面に植えられており、現在一六〇〇本の梅の木が、ご夫妻の愛情一杯の中で育っています。

 

全く無農薬自然農法ですから、梅の木一本一本に私達の想像を絶する愛を込めて、我が子のように可愛がっています。

 

龍神梅の故郷は、昔から化学肥料・農薬は使ったことがないところですから、土地がすこぶる清浄で自然そのものであります。従って、そんなに虫にやられる事はありません。

 

しかし、龍神の山には相当数の野生の鹿達が住んでいます。

 

この野生の鹿が梅の木の皮を食べるので困っています。寒川さんご夫妻は、鹿達にやられた梅の木を網で囲いをして鹿から守ってやります。

 

この様にして、あの美味しい龍神梅は作られていくのです。

 

それから、寒川さんご夫妻は還暦を越えておりますが、とても若々しく、山の重労働も難なくこなしています。

 

毎日の食事は、自給自足で味噌も醤油も自家製、穀類は精白しないという理想的な食生活をしています。

 

それと、奥さんの賀代さんはとても美人です。

 

龍神村には、日本で三本の指に入ると言われる美人温泉がありますので、もしかすると龍神温泉がその素かも知れません。

 

梅山の一本一草愛をこめ

 

真の梅干し作る味人    芳馬

 

 

正しい食養とは

 

食養を知った頃、玄米菜食をしなければ健康にはなれないと思い実行いたしました。

 

始めは桜沢式だったので陰性体質には玄米、てっかみそ、きんぴらといったやり方でした。

 

私は子供の頃から甘い物が大好きで、料理が得意だったものですから、お菓子をこしらえ、料理も特に甘い味付けにして自分好みのものを作って食べていました。

 

甘いものを食べつづけているとあまり甘さを感じなくなるようで、特に砂糖のきいたものを食べていたと思います。

 

そのうちに砂糖中毒(食養に入って知った言葉です)にかかっていたのでしょう。

 

甘いものを食べなくてはおれなくなりました。

 

その頃、肺結核にかかっており高校を休学していましたが、医師の治療を受けながら、粟粒結核へとすすみました。

 

薬も安静も医師の指示通りを守りながら悪化したのです。

 

ある時、ある人からの忠告で食養を知り食養の道に入りました。

 

その時から四十数年経ちます。

 

様々なことがあった青春時代でした。

 

決して輝いたものではありませんでした。

 

若い頃はがむしゃらに玄米・菜食にこだわり、陰性体質には陽性な食物をと頑なに思ってきましたが、その後四十数年の体験から、体質改善のコツのようなものを体得したように思います。

 

現在はあまり形式にはこだわらず、生物、青汁も体質を陽性化するのに必要だと思っています。

 

 

体質改善で最も大切なことは、食べることよりも排泄

 

貴女は極陰の体質だから、青汁は冷えるとおっしゃいますが、きっと腸まひがあり、宿便もあるでしょう。

 

それを解決するのが今、しなければならないことであり、甲田先生の本を何度も読み、実行なさると必ず少量の食事の量でもふっくらとした適度な体型になることでしょう。

 

簡単に申し上げましたが、おわかり頂けたでしょうか。

 

 

平成9年12月発行

 

寒川 殖夫・賀代

 

 

 

トップへ戻る